【質屋の本音】質屋 買取と質入れどっちがいい?ベテラン査定士が語る選び方

買取と質入れ、どっちが得?

熊本市東区の質屋「質乃蔵(しちのくら)」です。

「このブランドバッグ、急ぎでお金にしたいけれど、売ってしまうのは惜しい…」

そんな迷い、ありませんか?

質屋を経営して20年近く経ちました。そんな私も、お客様から同じお悩みを何度となく聞いてきました。

あのとき「質入れにしておけばよかった…」と後悔した方や、逆に「思い切って売ってよかった!」と笑顔になった方もいます。

今回は、そんなリアルな現場の経験とデータをもとに、「買取」と「質入れ」どちらを選ぶべきか、具体的にお話ししていきます。

質屋 買取と質入れどっちがいい?について店頭でお客様の声に耳を傾け続けた私だからこそ伝えられる本音、少しだけ覗いていきませんか?

目次

「売る?預ける?」選択の悩み

疑問

質屋に相談に来られるお客様の多くが、まずここでつまづきます。

「思い出のある指輪をお金に変えるなんて気が引ける」

「でも急な支払いに現金が必要」

頭の中でグルグルと葛藤するんです。

私自身も若い頃、祖父から譲られた時計を手放すか悩んだ経験があります。そのときは一度は売ろうとしたのですが、踏みとどまって質入れに切り替え、最終的には思い出を残せました。

お金とモノの価値、どちらを優先するか?この選択こそ、質屋を利用する醍醐味かもしれませんね。

「買取の魅力」即現金化の安心感

ひらめき

買取の大きな魅力は、その場でスッキリ現金化できるということです。

たとえば状態の良いルイヴィトンのバッグなら、その日のうちに高額でお引き取りも可能です。

目安としては、市場相場の7〜9割程度で買取できるケースが多くあります。

実際に私が扱った例では、2024年に熊本で仕入れたシャネルのバッグを、わずか15分で60,000円で現金化されたお客様もいました。

「もう使わないし、スパッと手放したい」

そんな方には、迷わず買取をおすすめします。

ただし一度売ってしまうと取り戻せない点はデメリットなので、注意が必要です。

「質入れの魅力」思い出を手放さない選択

ひらめき2

一方の質入れは、「戻せる」という大きなメリットがあります。

大切にしてきた時計やジュエリーを一時的に預けることで、現金を手にしながら、あとから品物を取り戻せるんです。
仕組みとしては、

「査定額の範囲内で借りる→元金と利息を返済→受け取る」という流れ。

お金が必要だけど品物を手放したくない、というときには質入れの柔軟さが光ります。

とはいえ、期限を過ぎると流質(所有権が店舗に移る)になるので、その点だけは計画的に考えたいところです。

失敗談として、若いころに利息の支払いを忘れて品物を流してしまったお客様の姿が、いまも思い出されます。
その後悔は相当大きかったはず…。

「思い出は残したい」という方には、質入れを強くおすすめします。

「データで比較」買取と質入れ

ひらめき4

ここで少し数字を交えて比較してみましょう。

例えばメルカリやヤフーオークション・市場相場が10万円のブランド時計の場合、

  • 買取:9万円前後で即日現金
  • 質入れ:査定額10万円のうち8万円まで融資→1ヵ月の利息3,200円→返済して品物を取り戻す。

    結果として手にする金額はほぼ同じですが、「また使うかもしれない」なら質入れが有利です。実際に当店のデータでも、ブランドバッグを質入れしたお客様の7割以上が、無事に品物を取り戻しています。

    「将来の選択肢を残せる」という点では、やはり質入れの強みは大きいですね。

>>質乃蔵の質預かり料金などはコチラをご覧ください。

結論

お金を得るために「売る」か「預ける」か迷うのは当然です。

即現金化でスッキリしたいなら買取。

大切な思い出を守りながらお金を借りたいなら質入れ。

どちらを選ぶかは、あなたが「モノにどれだけの価値を置いているか」で決めるのが一番だと思います。

未来の自分に後悔しないためにも、一度立ち止まって「本当に売ってしまっていいのか?」と問いかけてください。
質屋のカウンター越しで何度もお客様と向き合ってきた私からのアドバイスです。

あなたの決断が、後々も誇れるものになることを心から願っています。

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この記事を書いた人

大学卒業後、福岡で銀行員になり担当していたお客様の影響で質屋修行へ。2009年前に熊本に株式会社質乃蔵を設立。「銀行員時代にお客様から学んだのは“人に寄り添う金融”の大切さでした。質屋修行で身につけた専門技術と合わせることで、質乃蔵では単に品物を担保にするだけではなく、『お客様の想いに応える質預り』を目指しています。」

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